今日から突きを抜けないようにしよう ー短刀の心得その1ー

こんにちは、あろえです。


最近運動していないせいで姿勢の悪さに拍車がかかってしまったのでPCスタンドを買いました。スタンドデスクがわりにもなるので、立って仕事でもしてみようと思います。


さて、今回から数記事は短刀で戦う際にこのように考えているよということを述べていきます。


最初から高度な話をしても参考にしてもらえないかと思うので、短刀に馴染みのない方にとっても読みやすいものをお届けしようと思います。


なので、今回は基本的な要素についてお話しします。


注意点


これが短刀の全てではないです。真逆の戦い方をして勝ち進んでいる選手がいるので一つの戦型として捉えていただくとありがたいです。

また、スポーツチャンバラ全体に言えることですが、それぞれのバトルスタイルがあるので、合う人と合わない人がいます。自分の体の特徴を考えた上で参考にしてください。


心得 抜けることを減らすのが勝ちへの近道


そもそもの話

大原則として勝つためには技を当てないといけません。


しかし、短刀はリーチが短い得物で動きが単調なため、一回一回技を決めるのにとても骨を折ります。


やっとのことで技を決めても合議で無効にされることが多く、悔しさでそのあとの試合の流れが悪くなってしまうこともあります。


そのため、短刀の試合ではなるべく合議に耐える攻撃を考える必要があります。


短刀ならではの合議


短刀の試合はほとんどの旗は合議されます。近距離で戦う競技なので乱打が多くなり自分のもらった感覚と現実が異なってしまうことはしょうがない現象だと思います。


基本的に短刀は自分が思っている形での決まり手ではない可能性が高いので、ただ一言「しっかり突いてると思います」と言うしかないです。審判が見やすい動きをしていれば覆ることはないので、そこまで不安になることはないのですが、どうしても緊張はしてしまいます。


その際、抜けてますとか、払ってますとか、当たってませんとかいろいろあることないこと言われると思います。そのなかでも、自分は抜けてますと言われることが一番嫌いです。


抜けることが一番勿体無い


合議の内容に関してですが、だいたい「抜けてる」か「払ってる」です。

ですが、「払ってる」と合議されることについてはあまり気にしなくていいです。


本気の突きを払うことってすごく難しくて、だいたいのひとは自信がないときは下がります。だから払えるということは相手が反応できているということになります。


短刀は気づかれずに攻撃することに意味があるので、もとより技として弱いものだった、旗もたまたま上がったと考えた方がよいです。


払う仕草のせいでごちゃごちゃしてしまってたまに流されることがありますが、そう考えていればショックも少なくて済みます。


しかし、抜ける時は予想以上に奥まで"自分で"差してしまったということがほとんどです。これは自分のミスなのでせっかく勝てる1本だったものを自分で潰してしまっています。ここが一番もったいないポイントになります。


抜けることを防ぐには方法が二つあります。

  • 体の真ん中を突く

  • 自分のタイミングで引く


その1 体の真ん中(正中線)を突く

みんなできたら苦労しないんですけどね。


当たり前ですがまっすぐ突いたらまっすぐ跳ね返るので横にそれたりする心配がありません。


あと、正中線突かれた人っていうのは正中線をすぼめるような動きを思わずしてしまうものです。結構これが優位に働くことが多いので自分は必ず当てるようにしてます。


まぁ、喉の下あたりとか、みぞおちとかは、凹んでて突きの収まりも良さそうですしね。


しかし、やっぱり正中線への突きっていうのは対策しやすいです。左手を親指が顎の前にくるようにするだけでだいたいカバーできることに加えて、前の方で剣をぶつけてしまえば払わなくても無効化できます。


なので、効果の高い方法ですが、突きを早くしたりとか気づかれないように突くとかいろいろな工夫を凝らさないとものにはできないです。


その工夫については次回話すとして、今回は後者をおすすめします。


その2 自分のタイミングで攻撃を引く


例えば、足打ちで打った後に引いてこようとしたときに相手の足を当てた反動で戻ってきますよね。そのせいで空振ってしまうとなかなか戻って来れずに打たれると言うことが発生します。


それを短刀でもやってしまうというのが最初は結構あります。短刀で相手を押すように引き戻してくるというやりかたです。


試合では相手も攻撃をもらった際に体を切って抜けるように仕向けてくるぐらいはしてきます。体を切られるといつまでも突いた感触が返ってこないためいつまでも突いてしまいます。これが、突き過ぎの原因です。


この時に必要になってくる技術が寸止めになります。でも、当てないようにする必要はないです。目安として乾杯!ってジョッキをぶつける時ぐらいは当ててください。空手部の時に「いくら寸止めって言っても当てなかったら得点になんねーだろ!」って先輩に怒られてましたんで。


当たると思ったら自分で止める、そこから引くといったこの動きをひたすら反復することで、自分で突きを制御できるようになります。そこから、相手の跳ね返りがなくても突きを戻してこれるようになるので、突き過ぎるということが減ります。


たとえ脇腹だったとしてもこれなら全然大丈夫です。なので、実質打っていい突きの範囲というのも増えることになります。


他にも、2点のメリットがあります

  • 止めた瞬間は速度がなくなるのでそこから引きやすくなり、腕を引く速度があがる

  • 攻撃の瞬間にメリハリがついて周りから見た際に目立つようになる


これはどちらも審判も旗が上げやすくなることに加えて、前者はちゃんと胸元に引けていた場合は2度目の突きも容易にできるようになります。


これは短刀の話ではないですが、扇打ちを練習している時にたいちさんが「とにかく打った後に逆再生のような軌道で胸元まで戻してこれたら外しちゃってもまた打てるから」と言っていたのが懐かしいです。


練習はシンプル


この練習のためには、やっぱりシンプルに的を置いた素振り(?)が一番です。


練習では触れるか触れないかぐらいで止めるよう集中して行ったほうがいいです。

  • ターゲットが近くしていっても伸びきる前に引ける
  • 遠くしても足でちゃんと追いかけて腕は余力を残しながら突ける
  • 伸びきらないといけない打ちでも自分の力で引き戻す

など気をつけるポイントを変えながらやります。


目印さえ決めておけばミットとかはいらないのでどこでも練習できます。


短刀は500mlのペットボトルで代用しています。空手やボクシングみたいに素手でもいいと思います。慣れてくるとより重たい小太刀や長剣でもできるようになってくるので物は試しでやってみてください。


最後に


いかがでしたでしょうか。


今回の内容は突きに関することだったので、習得さえしてしまえば小太刀や長剣でもできると思います。その点では、多くの人が読める記事が出来上がったと思っています。


もし、短刀の試合あたったひとで、がっつり当ててるやんけーって思った人は申し訳ないです。 本当は止めようと思ってるけど、気持ちが制御できてないだけです。


まあ、それぐらいがちょうど試合で役に立つぐらいの寸止め意識かなっていう気持ちもします。


短刀関連で、あと2、3記事は書きたいと思っているので引き続きよろしくお願いいたします。


もし、なにか意見や感想等ありましたら、何らかの形でコメント送っていただけると嬉しいです。


では、お疲れ様でした。